まぶしい

夏が来たのでリプトンレモンティー500mlの紙パックに魂を売った。
森永乳業に貢ぐ3か月が始まる。

 


うつくしくなりたい、とおもう。

 

うつくしい、ってなんだろう。
欲のないこと。凪いでいること。清浄で、潔白なこと。きらきらしていること。
たとえば、自分のことばかり語らず、外に目が向いていること。ゆたかな感情を持ちながら、それをむやみに爆発させないこと。隠しごとがなくて、どのひとにも平等に寄り添えること。日々なすべきことをきっちりとなしとげ、目標がはっきりしていて、その実現に向けて最大限の努力をしていること。何事にも前向きで能動的で、諦めないこと。

 

すべてを完璧にできるひとばかりでないことはわかっている。
わたしにはそれらすべてが高望みであるということも。
まぶしいな、とおもう。

 

それでも、うつくしさをわたしは捨て置けないのだ。
うつくしくなりたい。
うつくしくなることを諦めることはうつくしくないように感じられるから。

 

けれど、これってたぶんうつくしくないよね、と思う瞬間がある。
うつくしくあることに固執するのはもう完全に欲だし。うつくしくなれると思っているあたり傲慢だし。自分の価値基準にうつくしいなんて名前をつけてしまってはいろんなものを切り捨てて、あるいは見落として、誰かをいたく傷つけるかもしれないのだし。

 

そんなことをぐるぐる考えていたら何もできなくなってしまった。
うつくしくない、の呪縛は強い。

 

途中からずいぶん雑になりましたがリプトンがなくなったからです。
季節限定?の青りんごのもおいしかったです。
終わりにします。

 


余談ですが、大学院へきてちょっとうれしいなと思うことのひとつに いろんな比喩表現に敏感になった というのがあります。「リプトン」でレモンティーを表すのはシネクドキーかしら。勉強がたりないな。